interview

高知あきんどなびメンバーに毎月インタビュー、商品・サービスから現在に至るまでの道のりやさまざまなお話を伺います。

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「高知あきんどなび」2018年の始まりのインタビューゲストは、戌年にちなんで「自分の2匹の犬に食べさせたいと思うものを販売したい」と高知産の天然素材にこだわった材料でペットフードを開発し、販売されている【dog's life】の松川ともこさんにペットへの細やかな愛情から生まれたお店の始まりから現在までのお話を伺いました。

私の商品を評価してくださる方の信頼を裏切りたくないと思っています。

ペットフードのラベルを見て「犬の食ってこんなのでいいの?」と感じて、自分の犬にあげたくないなと思いました。

話し手 ●松川智子さん /「dog's life」経営

No.005 || 聞き手●片岡佐代

dog's life 松川智子さん

店内は松川さんのライフスタイルや愛情がたっぷり感じられれ、ペットに優しいアイテムがセンス良く並んでいます。

すらっとした外見で優しいイメージの松川さん、ペットに対する愛情は本物です。
取材に伺うとお迎えしてくれた彼女の二匹のワンちゃん「トラくん」と「マルちゃん」が大歓迎してくれました。二匹ともとても幸せそうです!
来店したお客様に「我が家の猫が水を飲まない」と話すと本気で一緒に考えて下さり、後日松川さん経由でアドバイスのFAXを届けていただきました。大感激です!
そんなコミュニケーションが日々交わされている【dog's life】さんです。
これからもペットとの日々を豊かに暮らし、生活を幸せにつなげるアイテムの開発を心から期待しています。

「高知あきんどなび」 片岡

「山を荒らす鹿の話」がきっかけです。

──このお店はいつ頃から始められましたか?

ネットショップをオープンしたのをスタートとしたら、今年の6月で4年になります。 その次の年の2月から実店舗を開きました。

──始められたきっかけは?

上の子のトラ(犬)を飼い始めたことがきっかけです。私は元々添加物や食の安全に関心があったので、自分や家族のものを買うときは必ず裏ラベルを見て買う癖がついていました。犬を飼い始めてペットフードのラベルを見ると添加物がいっぱいなんですよ。初めて「犬の食ってこんなのでいいの?」と感じて自分の犬にあげたくないなと思いました。
そこから色々調べ始め、手作りでも大丈夫ということに気づいて自分の犬に手作りのご飯を作っていたんです。

お店を開いたきっかけは、とある方と鹿の話をしたことですね。鹿が山を荒らして困って、鹿を駆除して捨てていると聞いたときに「鹿を捨てているのはもったいない。それならうちのトラに食べさせてあげたい」って言ったら「それじゃあペットフード用にしよう」っていう話になりました。その方としてはその場限りの話のつもりだったと思うんですが、私はそこでスイッチが入ってしまいました。(笑) そこから準備をし始めて、商品を作り始めて色々試作して、商品にするまで一年くらいかかりました。

噛むのが大好きなワンちゃんたちへの高知の天然ニホンジカの角です。無添加・無着色です。 ブラッシング効果で歯垢・歯石の除去、デンタルケアにも最適です。

──ペットフードのこだわりは無添加で自然のものということですか。

とにかく自分の2匹の犬に食べさせたいって私が思うものを販売したいなっていうところから外れないようにしています。
だからどんな人が採った原材料をどんなふうに加工するのを納得して販売したいです。売っている私を信じていただくことによって商品を信じてもらうしかないかなと思っているんです。自己満足かもしれませんが、私が「この人なら信頼できる」という方と商品を作り、それを自分の犬、私の商品を評価してくださる方に「ちゃんと届けたいな、信頼を裏切りたくないな」と思っています。

高知産にこだわるっていうことはもちろんですが、できるだけ天然素材にしたいです。牛とか豚とか、飼育されているものは極力使いたくないんですね。それはもう他の人がいっぱい作られているので、私がわざわざ作る必要はないかなと思っています。

とにかく鹿を捨てられているのがもったいないので、それを使おうっていうのが最初です。だから商品としておいているお肉は鹿とイノシシだけです。魚も養殖ではなく天然のものを使っています。

「cat'ts life」について

──「cat's life」という商品も販売されていますが、猫についてはどうでしょう。

猫は完全な肉食動物なので、野菜や穀物などはあまり必要としません。猫は元々小動物などの内臓から何から全部食べて生きていたわけですからね。筋肉だけ食べていたら偏ってしまいますが、内臓も全て食べることでバランスが取れていると思います。それができない飼い猫の今の状況だとビタミン・ミネラルが足りないから他の野菜などを含めてキャットフードを作らないといけないと思います。

──私も猫を飼っているんですが、猫にはキャットフード以外食べさせたことがないんです。でも、味気ないかなと思ったりします。

基本はキャットフードで栄養が足りるようにはなっていると思います。

──猫を長年飼っていると、最終的には腎臓系の病気になって亡くなるんですよ。だからそれが嫌で、今度の子はプレミアムフードでそれ以外を食べさせずにやっていますね。でもそれだけだとやっぱり段々かわいそうになってきて。ぜひ主食フードを開発していただきたいです。

私もちゃんとした主食となるペットフードを作りたいなと思っているんですが、そうするとタンパク質って高いんですよ。1キロのペットフードを作るのに、3キロのタンパク質が必要になります。自分でフードを作り始めて、流通している主食のフードの値段がいかに安いかっていうのが分かってきました。そうじゃないと採算が取れないですもん。だから値段を下げるためにタンパク質以外のものがたくさん入っていると思います。トウモロコシとか大豆の粉とか。それがいい品質のものだったらいいんですが……。

プレミアムフードで物足りないなと思ったら、スーパーで半額になっている魚や肉を買ってきて、たまに焼いたりゆでたりして与えるのをお勧めします。

一般のペットショップでは手に入らない新鮮なフードがあります。

大量に生産できない季節限定商品。 栗の甘味と宗田節の旨みが美味しくて止まらなくなる栗クッキ―です。

──ここからどういう展開をされたいと思っていますか?

自分がよいと思うものをみなさんに広げていけたらいいなという思いでお店を始めたんですが、これから主食のフードを高知県産の食材を使って作りたいと思っています。猫のフードも作りますよ!

そのために、土佐FBC(高知大学土佐フードビジネルクリエーター人材創出事業)に通ってるんです。それで食品加工の知識を勉強しているんですが、来年くらいを目標に加工場を作ってペットフードを作りたいです。

長男トラくん(5才)ハンサムくんです、真っ先に大歓迎のお出迎えをしてくれました。

長女の可愛いマルちゃん(1才半)、お気に入りのオモチャを何度も持ってきて遊んでくれました。

どちらもワンちゃんの臭いは全くナシ!
dog's lifeのこだわりフードの成果?

dog's life

(ドッグズライフ)

088-856-9019

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